昨日から「物件sでは先物仲介物件の登録はできません。」とトップページに書く事にしました。これまでは使用方法等のページの中の方に書いてありましたが、よく「先物仲介物件の登録はできますか?」という質問を受けるから明示することに致しました。物件sでは大手物件情報サイトの失敗を見習いまして、はじめから先物物件と流通物件に関しては厳しく規制しております。さらには登録物件数の脇に売主、貸主、専属、専任の物件登録数の明示も始めました。
昨日まで書いてきました大手物件情報サイトですが、多数の物件登録の正体は流通物件や先物物件の複数の業者による重複登録でした。流通物件とは売主や貸主から物件仲介や管理を依頼されている物元業者がすばやく顧客を見つけるために公に公開している物件ですが、他の業者でも流通物件の顧客を見つけた場合は仲介手数料がもらえます。本来はルールとしてインターネット上で流通物件を掲載する場合においても必ず登録業者は物元業者の許可を得なければなりませんが、実際、許可無く無断で流通物件を登録する業者が多数現れました。さらには勝手に流通物件を集めて紹介するホームページまであります。そういった業者は登録業者宛に問い合わせが入り、成約すれば手数料が入ってくるということで、片っ端から物件登録を行ったり情報公開を行っています。当然、物元業者と登録業者の間でかなりトラブルがあったそうです。物元業者とその他の業者が一緒に同じサイトに同じ物件を登録する状況になれば当然だと思いますが。。。そうして大手の物件情報サイトの物件数はふくれ上がりました。現在は状況を厳しくとらえて、流通物件の登録にはかなり規制をかけているそうですが、依然、物件検索をかけますと登録業者は異なりますが同じ内容の物件が現れる状況はほとんど変わっておりません。急に、現在の100万件を整理して10万件にする事は物件情報サイトから顧客離れを懸念して行えないようです。これは完全におとり広告だと思いますが。。。
先物物件は物元業者との間でやりとりを行い、許可を得て掲載される物件です。が、これにもやはり難点があります。流通物件の無断登録でも先物物件の登録もそうですが、どちらのケースでも共通しているのは、登録業者が売主や貸主から直接依頼を受けていないということです。買う立場や借りる立場の場合、同じ不動産業者と思ってしまうかもしれませんが販売業者は物元業者とは異なり、無責任になる場合が少なくないと言うことです。特によく話題にでます事が、物件購入をしたはいいが後になって瑕疵が見つかった場合に、業者間での責任のたらい回しが始まり全く対応してもらえない状況です。これは売主から仲介依頼を受けている業者と販売業者が異なるからです。物件登録に関しても無責任になりがちで、登録情報の更新がなされない場合が多いそうです。
ここで一つ申し上げたいのが、決して大手物件情報サイトを非難するために情報をあげているわけではないということです。新しい情報システム、流通システムを作って行くと言うことはそれだけ多くの問題と直面していくことになりますし、困難が伴います。当然、多くの失敗が起こってしまいます。それが物件sを研究目的の無料サービスとして運営している理由です。先が見えないまだまだ未開拓な分野であります。実際、大手の失敗を糧に物件sが進歩している側面もあります。
ただ大手物件情報サイトのようにこういった未成熟なシステムを使ってビジネスを行うからには、問題が見つかれば即対応しなければなりませんし、かなりの責任が伴います。物件情報を整理するとなれば少ない登録物件数が露呈し、顧客離れが起こるからといってそのままにしている、さらには登録物件を整理するどころか逆に登録物件数を以て宣伝広告を行うというのは無責任この上ないと思われても仕方がないと思います。本当に責任を感じるならば会社の撤退も辞さない勢いで正道を歩む意気込みを見せて頂きたいと思ってしまいます。物件sも今後も頑張って行きます。
2004年07月05日 01:21 管理人の日記
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