売買物件登録の土地権利に項目を追加しました。
全国の不動産物件情報の検索と登録ができる物件s

IR誘致は地価にどう影響する?IR誘致を表明している横浜市の地価を考える

 

横浜市はIR(統合型リゾート)誘致を表明していますが、その理由は人口減少などによる経済状況の変化に備えるためです。経済成長と発展のため、観光客の呼び込みにつながると期待されます。

ところでIR誘致により地価はどのような影響を受けるのでしょうか。今回は横浜市の地価とIRについて考えてみます。地価が上昇するとなれば、不動産投資先としても目が離せません。

横浜市のIR誘致による経済効果

IR誘致が地価にどのように影響を与えるのか、それを考える前に横浜市のIR誘致における経緯を押さえておく必要があるでしょう。

横浜市がIR誘致を表明したのは、2019年8月です。IR(統合型リゾート)の立地場所は「山下ふ頭」を想定し、経済波及効果として年間で820億円から1200億円の財政改善を想定していました。

また建設時には7500億円から1兆2000億円の経済効果が期待できると見込んでいます。ただしこの横浜市のIR誘致には、地元の反対があります。治安の悪化や既存の観光業への影響が懸念されるからです。

横浜市の地価の直近の変動

横浜市がIR建設を予定している山下ふ頭は「中区」にあります。そこで中区の地価がどのように推移しているのかをみてみましょう。

気になるのが、横浜市がIR誘致を表明した2019年(令和元年)と2020年の地価ですが、それぞれ中区商業地平均価格(平方メートルあたり)は71万5千円と75万円になっています。

しかし直近の10年間の推移をみると、地価は徐々に上昇しています。これは横浜駅周辺の再開発が背景にあります。

つまりIR誘致の表明が地価に反映されているのかどうかはわからないということです。

2011年 57.6万円

2012年 56.5万円

2013年 55.8万円

2014年 60.4万円

2015年 62.4万円

2016年 61.8万円

2017年 66.3万円

2018年 68.5万円

2019年 71.5万円

2020年 75.0万円

(平方メートルあたりの平均価格)

特に2017年の上昇が大きなものとなっていますが、この年に林文子横浜市長はIR誘致の前向きな姿勢を白紙撤回する意向を示しています。これから横浜市の地価上昇はIR誘致との関連性は、今のところ確認できないことがわかります。

IR誘致で地価は上昇する?

一般論としてIR開発により、周辺のインフラが整備され周辺地域が活性化することによって、地価が上昇する可能性が考えられます。

周辺環境が活性化することで、企業の商業地域への進出が増加します。IR施設から派生した新たな雇用は住宅を必要としますし、生活のための商業施設も求められます。その結果、多くのテナントを呼び込むとこで地価が上昇するというシナリオが考えられるということです。

横浜市の治安はIR建設により悪化するのか?

ただし横浜市の場合、現状では経済への波及効果よりも治安における懸念が重要視されています。

横浜市ではIR誘致に反対する意見があり、反対する市民団体は19万人余りの署名も集めました。ただし2021年1月7日、横浜市のIR誘致の賛否を問う住民投票条例案が横浜市議会の政策・総務・財政委員会によって否決されています。

住民の反対意見があるなかでも、横浜市はIR誘致への取り組みを続けるということです。

まとめ

日本で初めてのカジノ開設となるIR施設。その誘致を表明している横浜市のこれからの動向が気になります。地域活性につながり地価も上昇するのかもチェックしたいところです。








2006年06月20日 19:24 管理人の日記



a99f9df8943ed858c5aad95497097956